ハリウッド映画に欠かせない特殊メークの巨匠、リック・ベーカーが引退を示唆する発言をした。ベーカーは81年「狼男アメリカン」でアカデミー賞メークアップ賞を初受賞して以来、この業界の第一人者として、「グレムリン2」「PLANET OF THE APES/猿の惑星」「メン・イン・ブラック」シリーズなど数々の大作・名作を手掛けてきた。ほかにマイケル・ジャクスンのミュージックビデオ『スリラー』の仕事も有名。
ベーカーは引退について『仕事の依頼主は速さと安さばかりを追求して、僕も64歳になったし、もっと適切な仕事をしたくてもできないのであれば、そろそろ潮時かなと考えたんだ。今後はデザインやコンサルタントを続けるかもしれないが、大きな仕事はしないと思う』とラジオ番組で発言。彼の業績を知る者からはその引退を惜しむ声が続きそうだ。
photo by Alex Kazanegras