「リトルプリンス」公式上映会に
鈴木梨央、瀬戸朝香、津川雅彦が参加!
世界中で読まれている「星の王子さま」のその後の物語がアニメーション映画になった。それが「リトルプリンス〜星の王子さまと私」(日本公開は11月)。これは9歳の女の子が主人公で、引っ越し先の隣のおじいさんが、実は昔に星の王子さまと出会ったことのある飛行士だったことから、話が始まる。その話は「星の王子さま」の著作権を管理するサン=テグジュペリ・エステートが初めて許可したもの。
「カンフー・パンダ」のマーク・オズボーン監督が、「ファイディング・ニモ」のピーター・デ・セブのキャラクター・デザインを得て完成させた作品で、英語版の吹替えキャストにはジェフ・ブリッジズ、マリオン・コティヤール、ベニチオ・デル・トロ、レイチェル・マクアダムスに「インターステラー」の子役マッケンジー・フォイといった錚々たる顔ぶれ。それに日本語版吹替えの瀬戸朝香、津川雅彦、そして大河ドラマ「八重の桜」の子役・鈴木梨央ちゃんが公式上映会に参加して、レッドカーペットを歩いた。英語版やフランス語版のキャストと並んでも一歩も引けを取らない。特に振袖姿の鈴木梨央ちゃんにカメラが集中。彼女はマッケンジーに英語で挨拶までしたとか。
上映後に三人に感想を聞くと、梨央ちゃんと瀬戸は『レッドカーペットは緊張したけど、何とか楽しむことができた』と。さらに『一つの作品で世界からキャストが集まるなんて滅多にないこと。それに参加できて光栄です』とは瀬戸。津川は『カンヌも初めてだが、映画祭そのものも初めて。映画好きな人たちが集まっての熱気や雰囲気がうれしいね』と。
上映後の10分余りのスタンディング・オーベーションに、瀬戸は『監督が目をウルウルしていたのを見て、思わず涙ぐんでしまった』と感激したそうだ。津川は同じ老飛行士役を吹き替えたジェフ・ブリッジズと顔を見合わせ、互いにひげを掴み、『この役にはひげが必要さ』と無言で意志疎通ができたとか。
レポート:岡田光由
写真は勢ぞろいした英語版、日本語版吹き替えのキャスト。右から4人目はマーク・オズボーン監督
ⒸKazuko Wakayama