5月13日から24日までの映画祭開催中は、各国の映画業者によるパーティーがあちらこちらで催される。日本も映画や文化をもっと売り込もうとこれまでにないスケールで、“カンパイナイト”と称したジャパン・パーティーを18日に開く。パリにある日本料理店のシェフたちを呼んで、招待客1000人も及ぶ大々的なパーティーに期待が大いにふくらむ。
そんな“カンパイナイト”を前に、タイの映画観光協会が開く“タイナイト”パーティーに招待され、出掛けてみた。タイ王室のウボルタナ・ラジャカンヤ・シリバディ・バーナバディ王女を迎えて、カンヌの中心にあるマジェスティックホテルで華やかに始まった。タイの関係者は一様に王女にひざまずいて、敬意を表していたのが、とても印象的だった。
王女は『タイの映画がカンヌに初めて出品されたのが15年前。それから時が流れて2010年にはアピチャッポン・ウィーラセタクン監督が「ブンミおじさんの森」で初のパルムドールを受賞。そして今回はある視点部門にウィーラセタクン監督の「セレモニー・オブ・スプレンダー」がエントリー。タイの映画製作に期待を寄せます』と述べられた。またタイが誇るアクション・スター、トニー・ジャーについても褒められた。
会場にはタイ料理がサービスされ、舞台ではタイの男女オペラ歌手による歌が披露された。スクリーンにはタイ映画はもちろん、タイでロケされた「ザ・ビーチ」をはじめとする外国映画のワンシーンが次々と流れた。料理をはじめタイのエキゾチックなムードを満喫した。
レポート:岡田光由
Photo by Mitsuyoshi Okada