またもやソフィー・マルソーがやってくれました! 数年前にドレスの胸がはだけてオッパイがポロリ事件をレッドカーペット上で起こしたが、今回はドレスのスリットがはだけて下着が丸見えになったと地元テレビがレポート! その注目のショットも流された。ギレルモ・デル・トロ監督にエスコートされてレッドカーペットの階段を上がりかけたところの瞬間を撮られたのだ。
今年はジョエル&イーサン・コーエン兄弟が審査委員長を務める審査員団の一員として参加しているソフィー。天真爛漫な性格の現れなのか、それともわがままな女優なのか、彼女の記者会見などカンヌでの態度に注目が集まっている。
そんなソフィーら審査員団が紹介されたオープニングセレモニーの客席でひときわ目立ったのが、真っ赤なドレス姿のナタリー・ポートマンだ。大学出身の才女とも知られるナタリーが今回カンヌに姿を見せたのは、監督デビュー作品となる「A Tale of Love and Darkness」が招待作品として上映されるからだ。カンヌ映画祭事務局側も、才能豊かな女優監督をいち早く手をつけておこうという魂胆がうかがえないでもない。
その上映が17日夜に開かれた。パレ内にある比較的小規模なルイス・ブニュエル劇場で、もちろん満員札止め。映画はイスラエルのエルサレム生まれのナタリー自身のルーツを描くような、アモス・オズの家族歴史ストーリー。彼女は母親役で出演するほか、脚本も手掛けている。台詞は全編イスラエル語で、カンヌではフランス語と英語の字幕つきで上映された。
上映前にナタリーは監督として壇上に上がって挨拶。客席には夫の振付師ベンジャミン・ミネピエや出演者たちの姿も。監督にあたり、「ブラック・スワン」のダーレン・アロノフスキー、テレンス・マリック、それに故マイク・ニコルズの温かなサポートがあったという。そしてまた監督業にチャレンジしたいとか。
映画上映後、客席からなかなか止まない拍手に包まれ、上機嫌なナタリー。あくまでも控えめな態度が大いに好感が持てた。
レポート:岡田光由
写真:ナタリー・ポートマン Ⓒ Yoko KIKKA