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★カンヌ国際映画祭レポート2015 Vol.2

オープニングナイトの主役は
カトリーヌ・ドヌーヴとジュリアン・ムーア

 昨年に引き続きホストを務めるランベール・ウィルソンが、最高賞パルムドールを決めるコンペティション部門の審査員団を紹介。ジョエル&イーサン・コーエン審査委員長をはじめ、ソフィー・マルソー、ジェーク・ギレンホール、「アメリカン・スナイパー」のシエナ・ミラー、アドモドバル映画常連の個性派女優ロジー・デ・パルマ、「パシフィック・リム」のギレルモ・デル・トロ監督、「マミー」の若手監督グザヴィエ・ドランら9人。セレモニー前の記者会見では、イングリッド・バーグマンを讃えながら審査員に選ばれた栄誉と嬉しさを述べていたマルソーとギレンホールが印象的だった。ロジー・デ・パルマは思わず歓声をあげてしまったとか。コーエン兄弟はじっくりと映画を鑑賞できると手放しの喜びよう。
そんな彼らが選定する作品は19本。過去にパルムドールやグランプリなどの受賞経験がある監督の作品が大方だが、やはり注目は是枝裕和監督の「海街diary」。鎌倉に住む四姉妹を小津安二郎監督タッチで描いた作品だが、これが審査員たちの心に響くかどうか。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、それに広瀬すずがレッドカーペットを歩くというが、とても楽しみだ。きっとその模様は日本でもどっと報道されるに違いない。
カンヌにやって来る日本のスターは他に、ある視点部門に出品の黒沢清監督作「岸部の旅」の深津絵里と浅野忠信、河瀬直美監督作「あん」の樹木希林、永瀬正敏、内田伽羅。コンペ部門出品のガス・バン・サント監督作「シー・オブ・ツリーズ」の渡辺謙はブロードウェイ・ミュージカル「王様と私」に出演中だから、共演のマシュー・マコノヒーとナオミ・ワッツにお任せするかもしれない。さらにホウ・シャオシェン監督作「黒衣の刺客」に妻夫木聡が出ているが、やって来るかどうか。
それにしてもオープニングセレモニーには、自身の監督作が特別出品されるナタリー・ポートマンの顔もあったが、今宵の主役はカトリーフ・ドヌーヴとジュリアン・ムーアの仏米の両女優。ドヌーヴはオープニング上映される、青少年更生問題を描いた社会派ドラマ「スタンディング・トール」に主演。あいかわらずの美貌に貫禄もたっぷり。まさにフランス映画界の大御所ぶりを発揮。記者会見では、シャルリー・エブド襲撃事件に関する質問を見事にかわし、共演者や記者たちの喝采を浴びた。
そしてもう一人の主役はジュリアン・ムーア。今年のアカデミー賞で主演女優賞を「アリスのままで」で受賞。実は昨年度のカンヌ国際映画祭で「マップ・トゥ・ザ・スターズ」で女優賞を受賞したにもかかわらず、授賞式に出席できなかったのだ。それが今回、映画祭の粋な計らいでトロフィーを授与、万雷の拍手を受けつつ第68回カンヌ国際映画祭の開幕を宣言したのだ。カンヌはハリウッド女優たちにも優しいのである。もちろん、世界の女優たちにも。

レポート:岡田光由

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