サイバーテロの脅迫行為により、一時全米公開を中止したソニー・ピクチャーズ製作の新作コメディー『ザ・インタビュー』は、結局一転して12月25日、大手チェーン以外の劇場を中心に上映が決まり、公開された300以上の劇場には「表現の自由」を尊ぶファンなどが行列を作った。万一のために劇場前にパトカーを待機させた地域もあった。
オバマ大統領の発言もこの現象に加勢しており、公開を決断した劇場とソニーにホワイトハウスでも大統領の歓迎メッセージを伝えた。ロサンジェルスの上映劇場では共同監督で主演のセス・ローゲンが感謝の言葉を映像で流した。『ザ・インタビュー』は北朝鮮のキム・ジョンウン第1書記をインタビューする機会を得たアメリカのTV番組司会者がCIAの依頼で暗殺を請け負うことになるというコメディーで、テロはこの映画を公開した劇場に被害を及ぼすような警告文を発表したもの。北朝鮮側はテロへの関与を否定している。
photo by Alex Kazanegras