ザ・ルックと呼ばれた独特の上目遣いとハスキーボイスで名をはせたハリウッド黄金期の名女優ローレン・バコールが8月12日、89歳で死去したと発表された。
最初の夫は「カサブランカ」の名優ハンフリー・ボガートで、25歳年上の彼が57年に死去するまでおしどり夫婦ぶりはハリウッドでも有名だった。その後ジェースン・ロバーズと再婚したが69年に離婚している。ロバーズとの間の息子サムは俳優になった。
主な作品はボガートと共演した「脱出」「三つ数えろ」「キー・ラーゴ」などのほか、「百万長者と結婚する方法」「風と共に散る」「オリエント急行殺人事件」「ラスト・シューティスト」「死海殺人事件」「プレタポルテ」「マンハッタン・ラプソディ」「ドッグヴィル」「記憶の棘」「マンダレイ」など。2009年にアカデミー賞名誉賞を受賞。自伝『私一人』はベストセラーになった。
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