今年第26回を迎える『高松宮殿下記念世界文化賞』の受賞者が7月16日発表された。これは文化芸術の発展・普及に貢献した世界の芸術家を対象に、その業績を讃える賞。
演劇・映像部門では初の南アフリカからの受賞者となる、劇作家のアソル・フガード氏が選ばれた。フガード氏は戯曲『血の絆』(61)『マスター・ハロルド・アンド・ザ・ボーイズ』(82)など反アパルトヘイト作品で知られ、初の小説「ツォツィ」(80)は映画化され、06年のアカデミー賞外国語映画賞に選ばれた。
他の部門の受賞者は、絵画部門がマルシャル・レース氏、彫刻部門がジュゼッペ・ペノーネ氏、建築部門がスティーヴン・ホール氏、音楽部門がアルヴォ・ペルト氏。また若手芸術家奨励制度では、ベナン共和国のジンスー財団が選出された。
授賞式典は10月15日に明治記念館で開催される。
写真=アソル・フガード氏