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カンヌ国際映画祭レポート2014 その2

サンローランを“裸”で演じたギャスパー・ウリエル


 フランスを代表する今は亡き伝説的デザイナー、イヴ・サンローランを描く映画が、昨年2本同時製作中と話題なった。その1本がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品された。それが「サンローラン」で、肝心のサンローランを「ハンニバル・ライジング」のギャスパー・ウリエルが演じた。そのそっくり度は、もう1本の「イヴ・サンローラン」で演じるピエール・ニネよりも似ている。
 さて出品作「サンローラン」は1965年から1976年までの30代のサンローランを描いたもので、人気は破竹の勢いなのにその裏では孤独に襲われ、タバコ、ドラッグ、アルコール、さらにゲイセックスにおぼれていく姿を赤裸々に追っていく。監督は「メゾン ある娼館の記憶」のベルトラン・ボネロ。アーティスティックな映画作りが評判のクリエーターだけに期待されたが、主人公の心の内面にまでは深く切り込んでいないので、印象が薄い。
 そんな中でギャスパー・ウリエルのサンローランは、かなりの熱演だ。記者会見で「精神的にも肉体的にも裸になって挑んだ」と述べているように、主人公が孤独を感じてうつ状態になるあたりは役者としての成長ぶりがうかがえる。さらに肉体的にもオールヌードになって、立派なモノまで堂々とさらけ出す。そしてサンローランのパートナー、ピエール・ベルジェ役のジェレミー・レニエとの全裸の絡み合いも見せる。これに関しては「男性との絡みやキスシーンは経験がなかったので、苦労したよ」と。他に口ひげを生やしてセクシーなルイ・ガレルとのラブシーンもあり、とにかくゲイセックス・シーンが多い。
 また、この映画では昨年パルムドールを受賞した「アデル、ブルーは熱い色」のレア・セドゥーがサンローランの片腕ルル・ド・ラ・ファレーズ役で、アメリア・カザールがアンヌ・マリー・ムノズ役で共演。彼女らのあでやかなファッションも楽しめる。 (岡田光由)

写真:レア・セドゥーとギャスパー・ウリエル

Reported by Mitsuyoshi Okada

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