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カンヌ映画祭 レポート7

フランスのレズビアン映画が
パルムドールを狙う勢い


カンヌ映画祭の後半戦、最高賞パルムドールはどれか。日増しに噂が盛り上がってきた。“ハリウッド・レポーター”や“ル・フィルム・フランセーズ”“スクリーン”など各誌の星取表をチェックすると、コーエン兄弟監督の「インサイド・ルウィン・デーヴィス」、ジャ・ジャンクー監督の「ア・タッチ・オブ・シン」、アスガー・ファルハディ監督の「ザ・パスト」、パオロ・ソレンティーノ監督の「ラ・グランデ・ベレッツィア」、それに是枝裕和監督の「そして父になる」が高得点をあげている。さらにフランスのテレビでも是枝監督作がパルムドール候補の一つだと、「そして父になる」の1シーンが流れた。
ところが22日夜、プレス試写に登場したアブデラティフ・ケシッシュ監督によるフランス映画「ラ・ヴィ・ダデル チャプター1&2」が俄然最有力候補に躍り出た。上映時間2時間59分の長編で、ひと口で言ってしまえば青春レズビアン映画。女子高生アデルがサマーバカンスであっさり男の子と初セックスしたものの、あまり感動がなく、パリの高校でも上級生の男の子とセックス。これもまた物足りず、街角ですれ違った青い髪色の男の子っぽい女性に惹かれる。やがてレズビアンバーに恐る恐る出掛け、そこで彼女エマを見つけて、それ以来、女同士の激しいセックスに溺れていくというもの。
アデルに扮したアデル・エグザルチョプーロスは三角口のあどけなさを残した可愛い女の子といった感じで、なかなか好感が持てるが、何と言ってもセクシーな魅力を放つのが、エマ役のレア・セドゥだ。「マリー・アントワネットに別れをつげて」の時はまだ少女っぽかったレアが、髪をブルーに染め、男性的で奔放な画家を魅惑的に演じている。しかも二人が繰り広げるレズビアン・セックス・シーンが強烈! 全裸になって激しく絡み合い、あえぎ声をあげるのだ。
まるでセックス映画のようだが、ちゃんと女の子の青春と成長をしっかり描いているから、評価も高い。それにしてもレアが素晴らしい。記者会見ではフェミニンな感じで、これまた魅力的。最も注目のフランス女優だ。

写真:記者会見でのレア・セドゥ

カンヌ国際映画祭2013 Report by 岡田光由

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