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カンヌ映画祭 レポート6

ロバート・レッドフォードが
最新主演作上映でカンヌ入り
 

レオナルド・ディカプリオ主演の「華麗なるギャツビー」がオープニングを飾った今年のカンヌ国際映画祭に、何と38年前の1974年に同じ内容の映画に主演したロバート・レッドフォードがやって来た。
思えばレッドフォードが初めてカンヌを訪れたのは、19歳の画学生だった1956年。ヒッチハイクでパリからフィレンツェへ向かう途中に立ち寄ったのだ。それから16年後の1972年、シドニー・ポラック監督と共に「大いなる勇者」を引っ提げて再びカンヌに主演俳優としてやって来たのだという。
今回は最新主演作となる「オール・イズ・ロスト」(All Is Lost)が招待上映されるためで、監督のJ・C・チャンドアと一緒だ。22日夜の上映を前に記者会見に現れたレッドフォードは、淡いブルーのシャツをひっかけただけのカジュアルな格好。片手にはコーヒー入りの紙コップ。終始リラックスして会見に臨んでいた。同席したチャンドア監督は、レッドフォードが主宰するサンダンス・インスティチュート出身の若手で、この「オール・イズ・ロスト」は監督2作目。しかも出演者はレッドフォードただ一人。レッドフォードは初めて自分に出演依頼してきたチャンドアの勇気を買い、多大な信頼を置いて出演したという。
映画は、一人ヨットで海に出た男が衝突事故や大嵐の襲撃などを受け、必死にサバイバルに向けてあれこれ行動するもので、ほとんど台詞なしで、ただヨットの中で入り込んで来る海水と格闘するのだ。75歳のレッドフォードにとっては苛酷な演技というかアクションが要求されたが、本人はリラックスして演じることに集中できたとか。なぜ、この映画に出演を決めた理由については『すべてがスピードアップされて進む現代社会において、これは全く対照的な時間の流れ、人間の行動が見られるのに魅力を感じたから』と。
すっかり若さと美しさは消えうせたが、インテリジェンス溢れる豊かな彼の人間性に、世界のジャーナリストたちはすっかり魅せられていた。日本でも公開が予定されているから、それまで楽しみに待つことにしよう。

写真:記者会見場にコーヒー片手に現れたレッドフォード

カンヌ国際映画祭2013 Report by 岡田光由

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