映画祭前半をにぎわす
C・マリガンら美女たち
映画祭も5日目にしてようやく太陽の輝きを取り戻しつつあるカンヌ。それまでさんざん雨にたたられ、正式上映会に駆けつけた女優たちの、せっかくのドレスも台無し。
そんな雨模様をはね返し、映画祭を華やかに彩ったのはキャリー・マリガン。まずはオープニング上映作品『華麗なるギャツビー』で、レオナルド・ディカプリオやトビー・マッガイアと並んでレッドカーペットを歩いたのは初日のこと。彼女の金髪がまぶしいほど輝いて、集まった映画ファンはもちろん、世界のマスコミ陣もすっかり魅了された。さらに追い打ちをかけたのが、19日夜に上映されたコーエン兄弟によるコンペティション作品「インサイド・ルウィン・デーヴィス」にも出演し、再びレッドカーペットを歩いた。しかも本業の歌手としても人気絶頂のジャスティン・ティンバーレークや主演のオスカー・アイザックらと一緒に。この映画は1960年代のニューヨークはグリッジヴィレッジを舞台に、シンガーソングライターとしての成功を夢見るルウィン・デーヴィスの物語で、キャリーも歌手仲間として、歌も披露する。それが昔の人気トリオ“ピーター、ポール&マリー”を思わせる男性歌手二人とともに“500マイル”を見事に歌うのだ。記者会見ではティンバーレークと隣り合わせに座ったキャリー、彼のジョークたっぷりの応答に終始ご機嫌だった。
もう一人、話題の美女というか美少女が登場した。それはフランソワ・オゾン監督がヒロインに抜擢したマリー・ヴァクト。作品はこれまたコンペティション部門にエントリーの「ヤング&ビューティフル」。母とその再婚相手で義理の父親と弟の4人で暮らす高校生の娘が主人公で、夏のバカンスであっさり処女を捨て、パリに戻るとこっそり売春を始める暴走ティーン娘。ベッドシーンもヌードも淡々と演じるマリーは、イヴ・サンローランの香水のモデルとしても注目された美少女。映画の中では、たびたび若きジュリア・ロバーツを思い起こさせる。ぜひ要チェックだ。
写真:記者会見上でのキャリー・マリガンとジャスティン・ティンバーレーク
カンヌ国際映画祭2013 Report by 岡田光由