“サスペンスの神”とうたわれた男アルフレッド・ヒッチコックと、彼を支えた妻アルマ・レヴィルとの知られざる物語を描いた『ヒッチコック』(原題:HITCHCOCK)が2013年春、全国公開となる。
映画の完成度の高さから、全米では11月23日(金)に公開を早め賞レースに参戦した本作。
12月9日(日)にはヒッチコックの生まれ故郷のイギリスのBFIサウスバンクでロンドン・プレミアが開催された。
サーシャ・ガヴァシ監督と本作で初共演となるアカデミー賞®俳優のアンソニー・ホプキンズとヘレン・ミレンが初めて2ショットでお目見えし、華々しくプレミアを彩った。
ロンドン・プレミアについてアンソニー・ホプキンズは、「あの国立劇場に出演していて、ここは思い出の場所だよ。」と、ヘレン・ミレンは、「二人(ヒッチコックとアルマ)は映画スタジオで出会い、ロンドンが大好きだったの。」と話した。
サーシャ・ガヴァシ監督は、「ロンドンで、主演俳優二人と祝典に参加できて光栄だ。」と喜びを表現し、「スピルバーグからキューブリックまで、だれもがヒッチコックの影響を受けている。女優との複雑な関係は有名だが、妻アルマが多大な協力をしたことは知られていない。この映画をヒッチコックの物まねにはしたくなかった。最初はそっくりのメイクにしたが、それだとアンソニーがヒッチコックを演じるという面白さが失われてしまうからね。」とヒッチコックについて語った。
アンソニーは、「今さらながらだが、ヒッチコックは大スターだし多くの人々に影響を与えたんだ。アルマはヒッチコックに指示を与え映画を編集した実力者だ。女性の直観や知恵のおかげで、ヒッチコックには見えないものが見えたんだ・・・」とヒッチコックとその妻アルマについて振り返った。
ヘレンは、「この物語は結婚と仕事の成功例よ。彼女はヒッチコックの影というより同等に優秀だったの。」と妻アルマへの想いを語った。
伝説の映画『サイコ』―その撮影現場の裏で何が起きていたのか!?
映画界の巨匠として、ひとりの人間として、ひとりの夫として、さらに自身のキャリアで一度もオスカー像を手にすることがなかった“アカデミー賞®に嫌われた男”として、彼の知られざる一面が、今、明らかになる。
映画『ヒッチコック』は、2013年春、全国ロードショー