『ロード・オブ・ザ・リング』の前章となる物語を映画化する第一弾『ホビット 思いがけない冒険』の来日記者会見が12月1日都内で開催された。
会見には、主演のマーティン・フリーマン、リチャード・アーミティッジ、イライジャー・ウッド、アンディー・サーキス、ピーター・ジャクスン監督が登壇した。
主役のビルボ・バキンズ役を演じたマーティン・フリーマンは、「世界で一番大掛かりな映画の現場であるにも関わらず、学生が作品を作っているようなとても和気あいあいとした雰囲気の現場だった」と制作現場の様子を明かし、「ガンダルフのセリフで『人間の勇気は人を救う時にためされる』というセリフがあるが、まさにそれこそが人間性であり真実だと信じたい。私の役は責任の重いものだったが、その言葉に支えられて演じることができた」と充実の表情で語ってくれた。
映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズで主人公フロド・バギンズを演じ、同作にも出演しているイライジャー・ウッドは、「日本は特別で大好きな場所」だと笑顔を見せ、「『ホビット』のメンバーが経験するのは、僕達の冒険と映し鏡のような経験。実際に撮影地に訪れてみると、心が一つに繋がって仕事に取り組んでいた。その様を見ることができただけでも素晴らしいことだし、フロドとして戻ってこれたのは、贈り物のような感じがしたよ」と喜びを語った。
ピーター・ジャクスン監督は、本作の監督を担当したことについて「正直言って、ほかの誰にもやられたくなかったんです。『ロード・オブ・ザ・リング』によって、これは自分たちがやるべきものだという誇りを感じていた。権利の関係などで実現にこぎ着けるのには時間がかかったが、映画を作っていて今までで今作が一番楽しかったよ。」と本作への特別な想いを語った。
ドワーフの指導者トーリン・オーケンシールド役のリチャード・アーミティッジは、シリーズの大ファンだったことを明かし、「ピーター・ジャクソン監督のつくり上げるような作品はリメイクされる可能性がほぼゼロに等しいということを考えると、私が唯一のトーリン役を演じた俳優になる。そう考えると責任の重さを感じるけど、人生のなかでもっとも思い出深い経験になると思っているよ。」と熱く語った。
ゴラム役のアンディー・サーキスは、ゴラム風の声で「おはようございます」と日本語で挨拶し、会場を盛り上げた。同作で撮影監督デビューしたことについては「非常にチャレンジングな体験で、ピーターから色んなことを学ぶことができた」と誇らしげに語った。
映画は通常1秒24コマの速度で撮影されるが、「ホビット」は、最先端のデジタルカメラを使用して、48fps(1秒48フレーム)という前代未聞の描画速度で撮影された。
ピーター監督は「3Dとハイフレームを組み合わせることで、リアリティある世界を作ることができる。映画館に行く理由を見つけるのが、今日では難しくなってきている。新しいテクノロジーを使った大作を是非とも映画館で見てほしい」とメッセージを伝え、「トールキンの原作は究極のファンタジー。皆さんにも逃避的体験をしてほしい」とアピールした。
映画『ホビット 思いがけない冒険』は、12月14日(金)丸の内ピカデリー他全国公開
3D&2D同時公開 FHR 3Dも公開(※一部劇場にて)
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