10月20日、第25回東京国際映画祭が開幕した。
オープニングを飾るグリーンカーペットを約440人のゲストが練り歩き、沿道に集まった観客から大声援がおくられた。
セレモニー最後には公式オープニング作品「シルク・ドゥ・ソレイユ3D 彼方からの物語」のパフォーマーがエコロジーを意識したグリーンカーペットを緑の川に見立て、「夢の小舟」と題した本映画祭のための特別パフォーマンスを披露。
幻想的でアクロバティックなパフォーマーたちの姿に、会場の盛り上がりは最高潮に達し、華やかな幕開けとなった。
東日本大震災から1年後の2012年3月11日の世界中の映像を集めて製作した特別オープニング作品「JAPAN IN A DAY ジャパン イン ア デイ」の面々がスタートを切り、フィリップ・マーティン、成田岳監督のほか、動画を投稿した約120人の共同監督がずらり登場。
「投稿してくださった協力者のみなさんなくして、この映画はできなかった。特別なひと時です」と語った。
各国から監督、俳優も多数来日した。
コンペティション出品作「テセウスの船」(インド)のアーナンド・ガーンディ監督は「コンペ参加以上に東京に来られたこと、皆さんに見ていただけることがエキサイティングです」。
「マリー・アントワネットに別れをつげて」(フランス)のブノワ・ジャコー監督は「赤いカーペットは慣れていますけれど、グリーンだと気分が変わりますね。また歩けることを願っています」と初グリーンカーペットの感想を語る。
北京で撮影を敢行したコンペティション出品作「黒い四角」の奥原浩志監督は、今回中国人キャストの来日がかなわなかったことについて「非常に問題がありまして、残念ですがまたの機会に」と言葉を濁していた。
第25回東京国際映画祭は、10月28日まで開催。
コンペティション、特別招待作品、アジアの風、ワールドシネマ、日本映画・ある視点、natural TIFF部門の6部門と特別上映、提携企画を合わせた約300作品が上映され、出演者による舞台挨拶やティーチインイベントが連日行われる。
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