伝説の映画人クリント・イーストウッドが俳優としてスクリーンに復帰する『人生の特等席』(11月23日公開)の特別コメント付き予告編がweb限定で公開となった。
『許されざる者』と『ミリオンダラー・ベイビー』で、2度にわたってアカデミー賞作品賞と監督賞のダブル受賞を果たし、2008年『グラン・トリノ』では主人公の壮絶なラストで世界を驚かせたクリント・イーストウッド。
「もう積極的に役は探さない。」と語り実質的な俳優引退宣言を行なっていた彼が、生涯ただひとりの弟子と認めたロバート・ロレンツが初めてメガホンを取る作品で主演俳優として復帰。
今回演じたキャラクターについて「ガス(役名)は、これまで私が演じてきたいろいろなキャラクターの要素をもっている。『ミリオンダラー・ベイビー』のフランキー・ダンに似たとこがあるし、『グラン・トリノ』のウォルト・コワルスキーには多くの点で似ている。私は自分の年齢層のキャラクターを演じている限りはそこに変化を付けられるし、その性格付けはある程度自然に伴ってくるものだ。」と語り、まさにイーストウッドの映画人生を、そして現在82歳である彼のリアル人生を投影した演技で1人の男の人生を演じている。
公開された映像の冒頭には、なんと、クリント・イーストウッドの日本へ向けてコメントが。
簡単な言葉ではあるが、映画界のレジェンドから日本への嬉しいコメントとなっている。
予告編の冒頭はクリント・イーストウッド演じるガスが亡くなった妻のお墓へ語りかけるシーンからスタート。
娘への愛と、うまくコミュニケーション取れない父娘関係を妻へ相談する哀愁の漂う演技を魅せる。
しかし、その後はイーストウッドの言葉通り、フランキー・ダンやウォルト・コワルスキーのような偏屈に見える怒りっぽいキャラクターを見せ、一筋縄ではいかないキャラクターであることが容易に想像できる。
娘役を演じるのはエイミー・アダムス(『魔法にかけられて』『ナイト ミュージアム2』)。
彼女も父とのコミュニケーションの壁に悩む一人。
父ガスの体調を心配しながら「お前の助けは要らん。さっさと帰れ」と言われてしまい「嫌でも気になるわよ、娘なんだから」と怒鳴り、お互いに落ち込む姿は想い合いながらも壁のある2人の関係を表している。
2人の関係を隔ててしまった事件とはなんなのか。
秘められた事実が明らかになったとき、2人の関係はどう変わっていくのか?
映画『人生の特等席』は11月23日(金)より丸の内ピカデリー3ほか全国ロードショー
※PC、Android端末でご覧頂けます。