【A】3.サウンド・オブ・ミュージック
マーニ・ニクソンは主にミュージカル映画の吹き替えが専門のソプラノ歌手。
「王様と私」('56年)のデボラ・カー、「ウェスト・サイド物語」('61年)のナタリー・ウッド、吹き替えがスキャンダルにまで発展した「マイ・フェア・レディ」('64年)のオードリー・ヘプバーンと、歴史に残るハリウッド・ミュージカルに歌声だけで出演している影の実力者だ。
だが、さすがにそれでは可哀想すぎると作り手側が思ったのか、「サウンド・オブ・ミュージック」('65年)では遂に画面に登場。
ジュリー・アンドリュースのマリアが冒頭の丘で一節唸った後、教会に駆け込んだ時、出迎えるシスター軍団の一人で、やや鼻が開き気味なのがシスター・ソフィア役のマーニ・ニクソンだ。
再チェックしてみて!
(映画力がつく本:近代映画社刊より)