3月8日、アカデミー賞作品賞を受賞した「アーティスト」のプレミア試写会が都内で行われ、監督のミシェル・アザナヴィシウス、作曲家のルドヴィック・ブールスが登場した。
2人は「こんばんは」と日本語で挨拶をし、日本に来られた事・震災から約1年後というタイミングでこの作品を届けることができた事を喜んだ。
日本について監督は「今回は2度目の来日ですが、また戻ってくることができて嬉しいです。まだ日本に着いて2時間ほどしかたっていないので、日本の変化についてはわからないですが、皆さん2006年の時より少し老けたのではないですか?」と会場に笑いをもたらした。
ルドヴィックは、「日本に初めて来た時、ほんとに素晴らしいと感じました。一度行った場所でまた訪れたいと思える国は、唯一日本ぐらいなんですよ。」と語った。
今作については「本当に真摯な気持ち、誠実な気持ちで作った作品なんです。」と話し、「観客としてサイレントムービーが好き。それを皆さんと共有したかった。監督としてサイレントムービーを作るのは挑戦でしたが、何か新しい感動を届けられるのではないかと思ったんです。実際観てそれを確かめていただきたいです。」と語った。
サイレントムービーの音楽を担当する難しさを聞かれたルドヴィックは、「人生に簡単なことなんてありません。特にミシェルと一緒の時にはね。」と冗談を言い、「責任の重さは感じました。人の感情や演出を音楽で翻訳するようなものですから。ミシェルの頭の中を翻訳する役目と言っても良いかもしれないです。」と答えた。
花束贈呈のため中谷美紀が登場し、さらにはオスカー像も登場し、会場は興奮でいっぱいになった。
映画「アーティスト」は、4月7日(土)より
シネスイッチ銀座、新宿ピカデリーほか 全国公開。
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