3月7日、「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」の来日記者会見が都内で行われ、アカデミー賞で主演女優賞を受賞したメリル・ストリープとフィリダ・ロイド監督が登場した。
マーガレット・サッチャーという女性について、メリルは「首相になっても女らしさを失わなかったところが魅力だと思います。政界という男性社会の中でも彼女はハンドバッグを持ち、フリルの服を着続けました。でも、涙や笑いなど女の弱い部分は人前では決して見せませんでした。それが鉄の女と呼ばれた理由なんでしょうね。」と語った。
監督は「決して自分の生れを忘れずに、世の中で重視されてこなかった層、普通の人々の気持ちがわかるところが彼女の魅力ではないでしょうか。」と話した。
野田首相へのアドバイスを聞かれたメリルは「演技に関することでしたら、私のところへいらしてください」と答え、会場に笑いをもたらした。
監督は、今作について「核にあるのは老齢についてなんです。この作品を観て、皆さんが何かを考えてくれたら嬉しいです」と語った。
最後には大ヒットを祈願しての鏡開きが行われ、裏で練習をしたり樽に指を入れてお酒の味見をしたりと楽しそうな姿を見せてくれた。
映画「マーガレット・サッチャー 鉄の女の涙」は2012年3月16日(金)より
TOHOシネマズ日劇ほか 全国ロードショー。
※PC、スマートフォンにてご覧頂けます。