【A】2.ロック・ハドソン
SF映画史に燦然とその名を刻む「2001年宇宙の旅」('68年)だが、業界人の全員が賛同しているわけでもない。もちろん、映画の好みは人それぞれなのだから問題ないのだが、「2001年〜」に関しては反論し辛い風潮があることは確か。そんな風潮などモノともせず、正直に自分の感想を述べたのはロック・ハドソン。L.A.プレミアの終映後、劇場前で待機していたリポーターからマイクを突きつけられたハドソンは、全く悪びれずに問題の一言。勇気があると言うより、いかにもおおらかなハドソンらしい発言ではある。
(映画力がつく本:近代映画社刊より)