「理由なき反抗」でジェームズ・ディーンの相手役を演じ、「ウエスト・サイド物語」「草原の輝き」などで活躍したナタリー・ウッドは、81年に42歳で水死体として発見され、ボートからの転落による事故死とされていたが、この事件の再調査が行われることが発表された。
ロサンゼルス郡保安官事務所によれば、この事件について新たな新情報が寄せられたため、殺人課に再捜査を命じたとのこと。事件前夜、ナタリーが乗っていたボートには、ナタリーの当時の夫で俳優のロバート・ワグナーと、共演俳優クリストファー・ウォーケン、ヨットの船長の4人が乗船していたが、再捜査の契機となったと見られているのが、この船長の発言。
彼は最近のCNNのインタビューで、ワグナーとナタリーが、彼女とウォーケンの関係について激しい口論していたこと、ナタリーが行方不明になったときに、船長はサーチライトで探すべきだと提案したがワグナーが拒否し、彼女の探索のための支援を呼んだのはその2時間後だったことなどを語っている。
一方、再捜査を担当するジョン・コリナ警部補は、取材陣にロバート・ワグナーが容疑者なのかと問われたが、これについて否定している。また、ワグナーの広報担当者は、彼の一家はこの捜査を支持しており、この捜査によって利益を上げようとしている人々がいるのではないかとの懸念を発表。今後の捜査の行方が気になるところだ。