スティーヴン・スビルバーグ監督最新作『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』のワールド・プレミアが10月22日、ベルギーのブリュッセルで行われた。
本作は、ベルギーの漫画家エルジェが描き、世界50各国、80言語で翻訳されているコミック「タンタンの冒険」シリーズの初3D映画化。
ベルギー王国で映画のワールド・プレミアが行われることは王国史上初のこと。市内には数えきれないタンタンのポスターが貼られ、タンタンに登場するクラシック・カーのパレードが行われた。また、スピルバーグ監督、タンタン役を演じたジェイミー・ベルらのほか、ベルギー王室のアストリッド王女らも参加した。
約30カ国からジャーナリストが集まった記者会見に出席したスピルバーグは、「この映画をタンタンの発祥地であるベルギーで最初に披露することができることに誇りを感じている。新しいテクノロジーを駆使してこれを実現することができた。観客には素直に観て喜んでもらいたいね。『レイダース/失われたアーク』を作ったのがタンタンとの出会い。電話で映画化の話をしたとき、エルジェも『レイダース〜』が大好きだといってくれた。エルジェがこの作品を見たらきっと映画を気に入ってくれると思う。」と語った。
そしてその後、スピルバーグ御一行はブリュッセルとパリを結ぶ鉄道<タリス>のタンタン特別列車に乗り込み、そのまま同日夜、パリ・プレミアに参加。タンタンを‘冒険‘へと誘い出すユニコーン号の一部が装飾された劇場には作品の公開を待っていた約3000人の観客が集まり大熱狂。そして、23日にはロンドンでのプレミアが開催され、ブリュッセル、パリでは参加できなかったサッカリン役のダニエル・クレイグが登場。タンタン役のジェイミー・ベル、デュポン・デュポン役のサイモン・ペグ&ニック・フロスト、人気脚本家のスティーヴン・モファット、エドガー・ライト、ジョー・コーニッシュらの映画『タンタン』の製作に名を連ねるイギリスチームが大集合。映画の中でタンタンが乗っているインディアン・カーとスノーウィらしき犬も登場し、他のプレミアとは一味違う盛り上がりをみせた。
映画『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』は、12月1日より全国公開。