「世界残酷物語」などモンド映画と呼ばれたドキュメンタリーで知られるイタリアの監督グアルティエロ・ヤコペッティ監督が8月17日91歳で死去したことが報じられた。モンド映画とは観客の見世物に対する好奇心をあおるような、主に世界の特殊な風俗を扱った作品のことで、時にはやらせもふくまれていたという。
雑誌編集者を経て、「世界の夜」などの脚本に参加した後、62年に公開された監督作「世界残酷物語」が大ヒットを記録し、以後同種の「続・世界残酷物語」「世界女族物語」「さらばアフリカ」「ヤコペッティの残酷大陸」「ヤコペッティの大残酷」などを製作・監督した。一連のブーム収束後は裏方に回り、表舞台から身を引いていた。