【A】ギャング映画になんか出たくないわ!
そう、「俺たちに明日はない」('67年)のプロデューサーでもあったビーティは、「草原の輝き」('61年)の共演者で恋人でもあったナタリー・ウッドにボニー役をオファーするが、単なるギャング映画と早とちりしたウッドは、『ギャング映画になんか出たくないわ!』と拒否。
だが、映画はアメリカン・ニューシネマの一大傑作となって後世に語り継がれることに。そして、ボニーを演じたフェイ・ダナウェイがスターダムを駆け上がったことは言うまでもない。
そして、ナタリー・ウッドは1981年11月29日、カリフォルニアのサンタ・カタリナ島でセーリングを楽しんでいた最中、海に落ちて帰らぬ人となった。その死は未だに謎に包まれたままだ。
(映画力がつく本:近代映画社刊より)