【A】2.約20万ドル
伝説の美女とその時代を画面に蘇らせた絢爛豪華な歴史絵巻「クレオパトラ」('63年)。
製作費は当時としては破格の4400万ドルで、これは現在の貨幣価値に換算すると27000万ドルに匹敵するとか。間違いなく、史上最も金がかかった映画であることは間違いない。
しかし、この作品、批評と動員が芳しくなく、配給元の20世紀フォックスが経営危機に追い込まれてしまったという曰く付きの作品だが、製作費の多くが費やされたのが主演のエリザベス・テーラーの衣装代。
クレオパトラは絶世の美女だっただけに衣装持ちで、映画に登場するものだけでも全部で65着。衣装代のトータルは実に20万ドルにも及んだ。
中でも、クレオパトラがローマ凱旋シーンで着用するコスチュームには、全身に24金が織り込められている!
(映画力がつく本:近代映画社刊より)