「英国王のスピーチ」でオスカー脚本賞を受賞したデーヴィッド・サイドラーに、2つの企画がオファーされている。
1作は「グラン・トリノ」のニック・シェンクの脚本のリライトで、家族を描く映画「判事」The Judge。大都会で生活している弁護士が、母の死によって故郷に帰ると、判事である父親が殺人の容疑者となっており、主人公は彼が数年前に去った実家で何が起きたのかを探っていく。この作品は「アイアンマン」のロバート・ダウニー・ジュニアと、彼のパートナーのスーザン・ダウニーがプロデュース、「ブラザーサンタ」のデーヴィッド・ドブキンが監督する。
もう1作はナチスの収容所を描く「1940年のゲーム」Games of 1940。1940年のオリンピックが中止になったとき、ナチスの収容所で彼ら独自のオリンピックを模したゲームが行われたという実話を描くもの。こちらは「シンドラーのリスト」などスピルバーグ作品の製作で知られるコンビ、キャスリーン・ケネディーとフランク・マーシャルがプロデュース。
これまで英国のTV脚本を書いてきたデーヴィッド・サイドラーだが、一躍ハリウッドの売れっ子脚本家になったようだ。