映画「ツーリスト」のプロモーションのためジョニー・デップとフロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督が来日し、3月3日に都内で記者会見が行われた。

今回が8度目の来日となるジョニー・デップは「日本に戻ってくる時はいつも幸せな気持ちになります。ただ滞在が短すぎるのが残念。いつもあたたかく迎えてくれてありがとうございます。」と挨拶。監督は今回が2度目の来日で「東京に戻って来れてエキサイティングな気持ちです。ジョニーの来日の記録を近いうちに抜きたいです。」とジョーク交じりに挨拶した。

映画タイトルにちなみ”ツーリスト”という言葉のイメージについて聞かれるとジョニーは「バミューダｰ･ショーツをはいたアメリカ人の観光客がパリについて、コカ・コーラをくれ、いますぐポテトを持って来いと命令調でいうイメージ。僕が演じるフランクも少しそういう部分があります。」と答え、旅行に必ず持っていくものはときかれると「1枚だけ金貨を持っていきます。持っていないと金歯を取り出すことになるかもしれないので（笑）」とジャック・スパロウを彷彿とさせるﾌﾚｰｽﾞが出てきたりと和やかに会見は進んだ。

極端な役柄を演じることが多いジョニー・デップだが今回演じるフランクは普通の男性。監督は撮影時のエピソードとして「ジョニーは常に即興をしていた。もしNGバージョンを集めて映画を作ったら21歳クラスにしかみせられない。ジョニーには常に驚かされました。一番驚いたのは、この映画で非常に微妙な、パッと見ただけではわからない狂気さを抱えた人を見事に演じたこと。ちょっとクレイジーになる可能性をもった普通の人を大げさでなく微妙にみせている。彼はマッド・ハッター、ウィリー・ウォンカ、エド・ウッドのような特徴的な役だけでなく、その「真逆」もできることをみせてくれました。」と賞賛した。

またヴェネチアに家を購入したことについてジョニーは「ヴェネチアは素晴らしい街でした。噂で僕が買ったと言われているようですが、買えばよかったなと思います。他の人が僕のふりをしたのか定かではないですが、大好きな街です。」と家の購入を否定した。

映画「ツーリスト」は3月5日（土）より全国ロードショー。

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