【A】2.ローズマリーの赤ちゃん
「戦場のピアニスト」('02年)でオスカーに輝いたポーランドの名匠、ロマン・ポランスキーは、その昔、ヒッチコック並に自作に顔を出すカメオ監督として知られていた。
「反撥」('61年)ではゴルフ選手(ノークレジット)に、「チャナタウン」('74年)ではジャック・ニコルソンの鼻をナイフでカットするヤクザに扮するなど、俳優としての活躍ぶりはヒッチコック以上。
「吸血鬼」('67年)では当時の妻、シャロン・テートとちゃっかり共演しちゃったりしているのだ。でも、「ローズマリーの赤ちゃん」('68年)では珍しく監督業だけに専念してます。
(映画力がつく本:近代映画社刊より)