MGMの財政危機によって、その製作が無期限延期状態になっていた「007」最新作(仮題『ボンド23』)だが、残念ながら製作中止というニュースが流れてきた。
元々は「007」の製作会社であるMGMが巨額の負債を抱え、売却されることになったが、タイムワーナー社の入札額が十五億ドルで一番高値だったものの、二〇億ドルは欲しいというMGM側の思惑と相容れず、交渉決裂。売却先が決まってから製作を保留していた作品の撮影を開始しようとしていた計画が崩れ、「007」も製作中止を余儀なくされた形。
ダニエル・クレーグがジェームズ・ボンドを演じた過去の二作品(「カジノ・ロワイヤル」「慰めの報酬」)はいずれも大ヒットを記録したが、興行的には好調だったにも関わらず、最新作の再開は絶望的といわれている。