【A】監督のテッド・デミーが急死した
「ブロウ」は実在の麻薬王ジョージ・ユングの末路を描いた物語だが、映画公開直後の02年1月にテッド・デミー監督がバスケットボールの試合中に心臓発作で倒れ、38歳の若さで帰らぬ人に。遺体解剖と毒物検査の結果、体内からは薬物が検出された。ロサンゼルスで行われた葬儀に参列したジョニーは、「彼の予期せぬ死に打ちのめされた」とのコメントを残している。ジョニーとデミー監督は同年齢であり、ジョニーは過去に自らが経営するクラブ「ヴァイパー・ルーム」の店外で同じく同年代だった俳優のリヴァー・フェニックスを麻薬の過剰摂取で亡くしていることもあり、より深い悲しみに襲われたことだろう。