【A】マーロン・ブランドーが出演すること
伝説の伊達男を現代のニューヨークに甦らせた「ドンファン」(95年)。美しく、少年のような繊細さを持つドンファンはジョニーにぴったりの役柄だったが、彼がこの映画に出演するに当たって出した条件はただひとつ。それは、長年ジョニーが憧れ続けてきたマーロン・ブランドーを出演させることだった。監督のジェレミー・レヴィンはこの条件を聞いたときに「マーロン・ブランドーがこの映画に出演してくれるはずがない!」と絶望的な気持ちになったというが、その心配をよそに、ブランドーはドンファンの治療を担当する精神科医役で出演することを快諾。この映画の共演をきっかけに、ジョニーとブランドーは年齢やキャリアを超えて友情を深め、後にジョニーが初監督した「ブレイブ」(97年)でも再び共演している。