第60回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門の結果が発表され、最高賞である金熊賞はトルコ、ドイツ合作の「ハニー」が受賞した。監督賞は自宅軟禁中のロマン・ポランスキーが「ゴースト・ライター」で受賞し話題を呼んだ。今回は日本映画が健闘。まず、寺島しのぶが「キャタピラー」で最優秀女優賞を受賞。この映画は若松孝二監督が戦争で手足を失った夫と、彼を支える妻を描く作品。また、行定勲監督の「パレード」が国際批評家連盟賞を受賞。そして、映画祭クロージングで上映された映画「おとうと」の山田洋二監督が、特別功労賞にあたるベルリナーレ・カメラを受賞した。